新たなライセンスプランGoogle Workspace Frontlineが提供開始
目次
はじめに
3月23日Google Workspaceに新しいライセンスプランが追加されました。追加されたプランは現場スタッフ向けに作られたライセンスプランで工場のラインで働く方など常時PCやモバイルデバイスを触る環境でない現場で働く方向けの容量ミニマム、価格控え目の廉価版プランです。この記事では、Google Workspace Frontlineで提供される機能について記載していきます。メーカーのアップデートブログはこちら
Frontlineの基本情報
所定の要件を満たす組織向けのエディションとなっており詳細は確認中です。また定価5$/IDとなってますが、日本円でいくらで提供されるのかも現在情報がありません。この記事は再度アップデートさせていただきます。
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項目 | Frontline |
---|---|
価格(定価) | 520円/ID |
ID制限 | なし |
容量 | 2GB/ID |
独自ドメイン | 利用必須 |
メール | ○ |
ビデオ会議 | 最大100人 |
チャット | ○ |
ファイル共有 | ○ |
カレンダー | ○ |
アドレス帳 | ○ |
機能間横断検索 | × |
アーカイブ | × |
その他のGoogleサービスへのログイン | ○ |
サービスレベル | 99.9% |
サポート | 24/365 |
セキュリティ・管理機能
まだまだ、見えてない部分がいっぱいですが、項目のレベルはBusinessプランに合わせてあります。
項目 | Frontline |
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二要素認証 | ○ |
SSL接続 | ○ |
パスワードの監視 | ○ |
パスワードポリシー | ○ |
ドメインホワイトリスト | 確認中 |
ログインセッション時間 | 確認中 |
利用状況レポート | 確認中 |
ログイン監査ログ | ○ |
ドライブ監査ログ | ○ |
メールログ検索 | ○ |
メール機能
ご利用には独自ドメイン利用が必須になります。添付ファイルを自動的に暗号化したりはできませんので、暗号化ニーズやその他セキュリティ強化ニーズがある場合は、送信ゲートウェイおよび受信ゲートウェイ製品を検討してください。
項目 | Frontline |
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独自ドメイン利用 | ○ |
ユーザ単位での複数のメールアドレス | ○ |
メーリングリスト | ○ |
添付ファイルサイズ(送信) | 25MB |
添付ファイルサイズ(受信) | 50MB |
1通あたりの宛先数([To],[Cc},[Bcc]の総数) | 2000件 外部は500件 |
迷惑メールフィルター | ○ |
マルウェアフィルター | ○ |
広告表示 | ○ |
受信拒否リスト | ○ |
POP/IMAP接続 | ○ |
SMTPリレー | ○ |
受信ゲートウェイ | ○ |
送信ゲートウェイ | ○ |
ファイル共有機能
メールと合わせて容量2GBですので、Enterpriseプランとの混在で使うことを想定されているのだと思います。Enterpriseユーザの共有ドライブ領域にアクセス権をつけることでFrontlineのユーザでも共有ドライブを利用可能になるそうです。
項目 | Frontline |
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Google Office | ○ |
MS Officeの編集 | ○ |
共有ドライブ | × |
ビデオ会議機能
現場の状況をリアルタイムに事務方と共有することでも利用できそうです。昨今はコロナの影響で在宅勤務向けとして注目されてますが、Frontlineは現場作業員向けですから、現場と事務方との連携をメインに検討されると思います。ライセンスの考え方としてZoomなどの会議専用ツールと同様で主催する人がライセンスを持っていればその他のゲスト参加者はGoogleアカウントを持っている必要がありません。
項目 | Frontline |
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最大参加人数 | 100 |
外部の参加者 | ○ |
会議の安全性 | ○ |
画面共有 | ○ |
モバイルアプリ | ○ |
ダイヤルイン | ○ |
会議録画 | × |
背景ぼかし | × |
挙手 | × |
アンケート | × |
Q&A | × |
出席状況確認 | × |
メーリングリストと共同トレイ機能
Googleグループの機能を使って、メーリングリスト機能と共同トレイ機能が提供されます。Googleグループは受信トレイを持たせることができ、共同トレイはグループの受信トレイを複数人で共有してご利用いただけます。共同トレイではメンバーに処理を割り当てることができるため、問い合わせ対応などをやっている業務にはマッチするかと思います。また、このGoogleグループは、ファイル共有の権限設定にも利用可能です。
項目 | Frontline |
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メーリングリスト | ○ |
権限設定利用 | ○ |
共同トレイ | ○ |
管理の委譲 | ○ |
カレンダー機能
企業で利用するなら当然会議室の予約や備品の予約管理も一緒にやりたいところですよね。どのプランでも機能提供されますのでご安心ください。また、機械学習機能が予定登録を手助けしてくれます。空いてる会議室だけを表示したり、普段予約することが多い拠点およびフロアの会議室を優先表示してくれ便利ですよ。
項目 | Frontline |
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組織内メンバーの予定確認 | ○ |
設備予約 | ○ |
ビデオ会議の自動追加 | ○ |
チャット機能
メールよりも気軽にコミュニケーションが取れるチャット機能です。会社内で個人のLine公開するのも抵抗がある方がいらっしゃるのではと思いますが、この機能で問題解決?ですね。現場で作業される方は、常時PCがみられる状況ではないでしょうからモバイルデバイス支給+Google Chatでコミュニケーションや作業指示なんていかがでしょうか?
項目 | Frontline |
---|---|
チャットルーム | ○ |
ダイレクトチャット | ○ |
チャットでのファイル添付 | ○ |
履歴のデフォルト設定 | 確認中 |
招待の自動承諾 | 確認中 |
外部ユーザとのチャット | 確認中 |
まとめ
今回はGoogle Workspace Frontlineの詳細を紹介しました。リリースから間もないこともあり、情報があいまいな個所があり申し訳ありません。新しい情報を得られ次第本記事もアップデートしていきます。このプラン月額520円/IDです。ライバルのMicrosoftさんも同様のプランを提供してますが、価格はMicrosoftさんのが安いです。Googleさん強気ですね。どう訴求していくつもりなのかメーカーの意見を聞いてみたいところです。今回はこの辺で、この記事が皆様のご検討の一助となりましたら幸いです。