ヘッダー画像

Google Chat機能アップデートで利便性向上?

はじめに

Google Workspaceで提供されているChat機能ですが、2021年3月30日に公開されたアップデートブログでも案内があった通りユーザインターフェースの刷新と改良がおこなわれました。かなり利便性が向上したように思いますので本記事でご紹介していきます。

改良された点

  • Chatのチャットルームにファイル管理機能とタスク管理機能が追加された(前まではGmailに統合された画面のみで有効だった)
  • 右側サイドパネルが表示されるようになり、ダイレクトチャットやチャットルームのメンバーと日程調整がChat画面でできるようになった
  • ダイレクトチャットやチャットルーム単位での検索が可能になった
  • Chat画面で共有されたGoogle DocumentおよびGoogle Spreadsheetは新しいタブではなく同一画面内に開くようになった
  • MeetがChat画面に統合された

ファイル管理機能とタスク管理機能

チャットルームで共有されたファイルの管理とチャットルーム内でメンバーに対するタスク割り当ておよび管理が可能になりました。Gmailに統合された画面では実装済みだった機能ではありますが、この機能が利用できるようになったことでプロジェクト管理ニーズにこたえられるようになったのではと思います。多くのプロジェクトではスケジュール管理や課題管理は、SpreadsheetまたはExcelベースでの管理となっているはずでチャットルームでコミュニケーションをとりつつ、資料も編集可能で各担当者への課題対応期限の割り当てまでできるようになります。割り当てられたタスクはチャットのタイムラインに表示され、割り当てられた担当者にメンションします。

ファイル管理機能とタスク管理機能

日程調整機能

メッセージ投稿欄にカレンダーアイコンが追加され、チャットルームのメンバーまたは、ダイレクトチャットでチャットしてる人との日程調整が簡単になりました。登録した日程は、チャットのタイムラインにも表示されます。チャットルームは業務の単位になることがほとんどだと思いますので、この機能の利用シーンは多いのではと思います。

チャットの日程調整機能

チャットルームやダイレクトチャットの個別検索

この機能も地味に便利です。今までが不便すぎたとも言えますが、全体検索は検索結果の情報量が多すぎて結局目的の投稿にたどり着けないこともあったのではと思います。チャット画面右の虫眼鏡アイコンをクリックすることで検索範囲を対象部分だけに絞ることを可能になります。

チャットルームの検索

チャットで共有されたファイルが同一画面で開く

個人的には今回の目玉はこれかなと思ってます。チャットで共有されGoogle DocumentやGoogle SpreadsheetとGoogleスライド(2021年8月17日追記)は同一タブで開き、編集できるようになりました。チャットルームなどではメンバーであーでもないこーでもないと言いながら資料を完成させることが可能になります。別タブで開いてしまうと会話しながらとはいきません。さらにこの機能はGmailに統合された画面でももちろん利用可能であり、いよいよメール画面からタブを切り替える必要がなくなって業務効率アップに貢献できる仕様になった気がします。

Google Workspaceは一つのタブで機能盛沢山

解像度の低い画面を利用している人に人権はないといわんばかりではありますが、いかがでしょうか?一番左にGmailのメールボックス、その右にチャットルーム、さらにその右にSpreadsheet、一番右にカレンダーです。タブの切り替えがいらない分だけ効率よさそうですよね?

Google ChatからGoogle Meetを起動

この機能については、賛否ありそうですが、Chat画面にビデオ会議の会議開始と予定確認機能が追加されました。Gmailに統合された画面ではすでに実装済みの機能ではありますが、私個人は設定で非表示にしてしまってる機能になります。Gmail側は表示・非表示の設定が可能ですが、Chat側では設定が出来ませんので、チャットやチャットルームの下にひっそりと存在することになるのでは?と思います。

Google Meetと統合

まとめ

今回のこのアップデートはなかなか良いのではと思います。昨年のリブランド以降、ただの値上げと言われ扱いにくい製品となっている印象でしたが少しずつでも機能追加や改善がされお値段以上になっていただけると取り扱うベンダーも扱いやすいかと思います。ちなみに本機能はブラウザのみで有効な機能であり、モバイルアプリは今まで通り各アプリが別途起動する形になります。またよく比較されてしまうMicrosoft365のTeamsとの機能比較も別の記事で公開していますので合わせてご確認ください。本記事が皆様の導入検討、利活用の一助となりましたら幸いです。