Microsoft TeamsのInsightsアプリに瞑想機能追加?
Powershell, 利活用, 新機能
はじめに
2021年5月19日にMicrosoft365管理センター(メッセージセンター)で案内があったInsightsアプリのアップデートですが気になる文言だったのでご紹介したいと思います。本機能はTeamsのアプリとして公開されており、追加の費用が必要になるようなものではありません。メッセージセンターでは、Microsoft365に関するアップデート情報や障害の情報が掲載されており特にシステム運用をされている方は確認を推奨しております。
概要記事全文
今年の4月(MC243209)に記載されているように、追加のアップデートはこのアプリのアップデートで提供されています。チームの Microsoft Viva Insightアプリ は、ガイド付き瞑想のキュレーションセットを紹介し、ヘッドスペースから音楽に焦点を当てます。これは、ユーザーが一日を始める、大きな会議の前に心をリラックスさせる、または重要なプロジェクトを開始する前に焦点を見つけるのを助けるために、アプリのホームページを介してアクセスできるようになります。この機能は、最初は英語を Teams の既定の言語として使用しているユーザーのみが使用できます。このメッセージは、Microsoft 365 ロードマップ ID 68748に関連付けられます。
適用のタイミング
2021年6月下旬~2021年7月下旬(言語設定が英語のユーザから展開を開始)
Microsoft Viva Insightアプリとは
作業を行うのに役立つカスタマイズされた推奨事項が提供されています。 共同作業者に対するコミットメントに従い、一日の集中する時間を守って中断のない作業を行うなど、より良い作業習慣を構築するための洞察を得られます。
必要なライセンスプラン
Insightsアプリのすべての機能を利用するには以下のライセンスが必要になるようです。
- Exchange Online
- MyAnalytics
- Workplace Analytics
Exchangeのライセンスが付与されていない場合は、Insightsアプリにアクセスできません。Workplace Analyticsのライセンスが付与されていない場合でもMyAnalyticsで確認可能な個人の活動分析の範囲の情報をInsightsアプリで確認できます。
瞑想機能って?
Headspace社が提供する瞑想機能がInsightsアプリに追加され、瞑想ガイドと集中するための音楽が提供されるそうです。楽しみですよね!!
恐らくですが休憩と同じように開始ボタンを押すと瞑想用の画面に遷移して音楽が流れる形になると思います。
瞑想機能を無効にする
まさか、この機能を無効にされたいユーザ様はいらっしゃらないとは思いますが一応紹介しておきます。本機能の無効化にはExchange Onlineのコマンドレットに接続する必要があります。Microsoft365で利用するPowershellモジュールについては別記事で記載しておりますので合わせてご確認ください。
使用コマンド
コマンド | 詳細 |
---|---|
Set-VivaInsightsSettings | VivaInsightsの機能設定を行います。本コマンドはExchange Online v2コマンドのみで利用可能です。 |
#初期設定 #環境に合わせて変更してください。 $UserName = "管理者アカウント名" $Passwd = "管理者パスワード" $CvtPass = ConvertTo-SecureString $Passwd -AsPlainText -Force $UserCredential = New-Object System.Management.Automation.PSCredential($UserName,$CvtPass) #Exchange Onlineへの接続 Connect-ExchangeOnline -Credential $UserCredential #瞑想を無効化 #<メールボックス>は対象に合わせて変更してください。 Set-VivaInsightsSettings -Identity <メールボックス> -Enabled $false -Feature headspace
今回のサンプルスクリプトでは、Exchange Online v2に接続しています。コマンドの仕様上v2のみが利用可能ということで、今後v2のみしか利用できないコマンドも増えてくるのかもと思っています。慣れておかないといけないですね。前からの流れでv1使うことが多くて、変化を恐れる日本人はここにもいました。
まとめ
Microsoft Viva Insightには、本記事で紹介している瞑想機能の他に、バーチャル通勤機能などとがった機能を提供するアプリになっていましてこの記事を読まれた方が少しでも多く新しい機能にチャレンジしていただけると嬉しく思います。日本人は変化を嫌う人種だと思ってますが、このぐらい瞑想機能?迷走機能?みたいな新機能なら笑って一度は使ってみようとなっても良い気がします。本記事が皆様の利活用や製品検討の一助となりましたら幸いです。